ここでは、私たちが製品を、どのようにリサイクルしているか、

または今後さらに進めるサスティナブルなものづくりについてお話いたします。

皆様におなじみのキイヤ製の発泡スチロール製ディスプレイトルソ 多くのお客様に、

商業施設やブランドストアでご利用していただいています

これらのボディ、材料はEPS発泡スチロールという素材でできています。


株式会社キイヤ山口工場は、山口県周防大島に在り、海が近く自然豊かな環境に囲まれています。

この工場がキイヤ製のEPSスチロールボディの生産の拠点です。

ここから発泡スチロール製のボディは神奈川県の座間工場に送られて

様々な加工を施されてお客様のお手元にとどきます。


山口工場では、1976年に工場を設立して以来金型を冷却する水、

商品を水洗いする水を工場内の循環システムに集め、

沈殿槽で異物を分離し、再び製造工程で再利用し節水に努めています。

金型で成形されたトルソは検品を経て、

神奈川県座間市にあるキイヤ座間工場で

様々な加工を施され、皆様のお手元にお届けしています。

少ない原料で大量に生産できるというのが発泡スチロール製品の特長でもあります。これが使用済みとなったときに無駄に嵩張るため、問題となりました。私たちと同じような問題を抱えていた業界や団体が四半世紀をかけて資源としてのリサイクルを模索した結果、3つのリサイクル方法が現在確立されています。

キイヤ製の発泡スチロールトルソは、発泡ポリスチレンを使用し、ビーズ法発泡スチロール(EPS)を採用しています。この製法で作られた発泡スチロールは、ポリスチレンの純度が高く、より品質の高いマテリアルリサイクルが可能です。

プラスチック全体では利用状況が多岐にわたることなどからリサイクルが困難で、サーマルリサイクルという焼却方法の占める割合が大きくなりますが、発泡スチロールは、業界全体の努力で出荷量の半分以上がマテリアルとしてリサイクルされておりプラスティックリサイクルの優等生とも呼ばれています

2000年に山口工場に第一号のEPS発泡スチロールの減容機を導入しました。さらに2001年第二号を神奈川県の座間工場に導入しました。減容機の導入によって製造工程で出た不具合品や、カスタムオーダーで出る端材、お客様から戻ってきた製品のリサイクルが可能になりました。スチロールポストはリサイクル処理機で発砲スチロールを1/50に熱減容しインゴット化する減容機の商品名です。熱でスチロールを減容します。

減容機の中でスチロールトルソは粉砕された後、熱で溶かされ、冷却され、角柱状のインゴットに成形されて保管されます。

減容機で作られたインゴットは契約している企業に連絡し、回収されます。インゴットは全量が海外へ輸出されます。国内では、さまざまな法規制(食品衛生法や、JIS規格等)があり再利用が難しいのです。キイヤでは異素材が混入しないように粉砕しています。不純物を分別し、純度の高い、単一樹脂(EPS)のインゴットを製造しています。汚れている発泡スチロール製品は、インゴット化しても海外に輸出できない規制があります。異物が混じらないEPSインゴットは規制の対象外で、多くの国に買い取られ、文具やその他多くの製品の樹脂パーツとしてリサイクルされます。

役目を終えた製品は、集められ、キャップや座金、腕を取り外します。

一台のトルソを作るのに、多くの材料が使われています。材料の素材ごとに分別し、再利用できるものをできるだけ利用し、廃棄量を減らす努力をしています。



トルソの中に入っているパーツを取り除き、着せてある綿、布、底紙を剥がし、布を張るためのタッカーの針を抜き、すべての異物を分別します。その後、スチロールポストに投入し、減容し、リサイクルします。

製造元として責任をもって、これからも、環境への負荷の軽減はもとより、

エシカルな社会に貢献する持続可能なサスティナブルファッション企業を目指していきます。